「ITに強いコンサルファームで、上流から実装まで手を動かしながら力をつけたい」――そんな方に、今ぜひ知ってほしい会社がULSコンサルティングです。創業から25年以上、事業会社の“発注側”に立ってDXを支援してきたITコンサルの名門で、ここ数年は売上・利益ともに過去最高を更新し続けています。
本記事では、親会社ULSグループ(東証スタンダード)の決算短信・有価証券報告書をもとに、業績の伸び、年収、働きやすさを同規模のITコンサルと比較しながら、ULSコンサルティングが転職先として注目される理由を整理します。入社前に知っておきたい注意点もあわせて解説します。
ULSコンサルティングとは|「発注側支援」のITコンサル
ULSコンサルティングは、2000年に漆原茂氏が創業したウルシステムズを前身とするITコンサルティング会社です。2025年10月、創業25周年を機に「ITを軸にビジネスコンサルまで領域を広げる」として現在の社名に変更しました。親会社のULSグループは2006年に上場しています。
| 会社名 | ULSコンサルティング株式会社 |
| 親会社 | ULSグループ株式会社(東証スタンダード 3798) |
| 創業 | 2000年(ウルシステムズとして) |
| 従業員数 | 769名(2026年10月1日現在) |
| 主な領域 | デジタル・IT戦略立案、業務・システム変革、PMO、アジャイル開発、AI駆動開発 |
| 主な顧客業種 | 金融、情報通信、自治体、サービス、製造など |
最大の特徴は、「発注側支援」というポジションです。システムを作って納めるベンダー側ではなく、事業会社の側に立って、IT戦略づくりからベンダー選定、プロジェクト管理、ときには自ら開発まで担います。会社は採用サイトで「プライム(元請け)が中心で、下請け仕事や技術者派遣は一切していない」と説明しています。
業績を深掘り|売上は4年で2.25倍、14期連続で最高益
ULSグループの業績は、ここ数年で一段と加速しています。売上高は9期連続、経常利益は14期連続で過去最高を更新中です。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 73.7億円 | 16.1億円 | 21.8% |
| 2023年3月期 | 85.2億円 | 17.3億円 | 20.3% |
| 2024年3月期 | 103.8億円 | 17.6億円 | 16.9% |
| 2025年3月期 | 132.0億円 | 26.2億円 | 19.9% |
| 2026年3月期 | 166.0億円 | 30.5億円 | 18.4% |
| 2027年3月期(予想) | 202.0億円 | 37.0億円 | 18.3% |
2022年3月期から2026年3月期の4年間で、売上高は約2.25倍(年平均で約22%成長)。今期も売上高202億円(前期比+21.7%)を見込んでいます。2026年4〜6月期も売上高43.0億円(+13.1%)、営業利益9.8億円(+9.5%)と第1四半期として過去最高で、会社は「ほぼ計画通り」としています。
成長を支える3つの数字
- 受注残が29%増:受注高181.4億円(+27.3%)、受注残67.6億円(+29.4%)と、先々の仕事も積み上がっている
- リピート率89%:取引先は167社(うち新規60社)。一度取引した顧客の多くが継続して依頼している
- 財務が健全:自己資本比率74.7%、ROE18.8%と、借入に頼らない安定した経営
会社は数値目標つきの中期経営計画は公表していませんが、「1,500〜2,000名規模の事業運営」と「利益で前期比20〜30%台の成長を続ける」という方針を示しています。現在のコンサルタント数は713名(2026年3月末)なので、今後数年で組織が2倍以上になる可能性がある、伸び盛りのフェーズです。
出典:2026年3月期 決算説明会資料/2027年3月期 第1四半期決算短信
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中堅ITコンサルと比べた成長性
ULSと同じく、ITを強みとする中堅のコンサル会社と、直近の通期決算の売上の伸びを比べてみます。
| 会社 | 売上高 | 前期比 |
|---|---|---|
| ULSグループ | 166億円 | +25.7% |
| シンプレクスHD | 587億円 | +23.8% |
| INTLOOP | 404億円 | +20.4% |
| アビームコンサルティング | 1,796億円 | +12.4% |
| ライズ・コンサルティング | 84億円 | +9.7% |
| フューチャー | 760億円 | +8.8% |
| シグマクシスHD | 238億円 | −9.4% |
ULSの売上成長率+25.7%は、比べた中堅ITコンサルの中でトップです。しかも、20%を超える成長を続けながら営業利益率18%台を保ち、経常利益は14期連続で過去最高。「伸びている」と「稼げている」を両立している会社は多くありません。会社の規模が大きくなる途中で入社すれば、組織の拡大に合わせて役職が上がるチャンスも大きくなります。
年収は平均1,005万円|「外資系水準」への引き上げを宣言
2026年3月期の有価証券報告書によると、ULSコンサルティングの平均年間給与は1,005.5万円(698名)で、前期から5.0%上がりました。ITを強みとする中堅コンサルの中でも高い水準です。
| 会社 | 平均年収 |
|---|---|
| ULSコンサルティング | 1,005万円 |
| シンプレクスHD | 993万円 |
| フューチャーアーキテクト | 843万円 |
| ノースサンド | 689万円 |
| INTLOOP | 611万円 |
非上場のビジョン・コンサルティングと、口コミサイトOpenWorkの回答者平均で比べても、ULSコンサルティングは909万円、ビジョン・コンサルティングは751万円と、ULSが上回っています。
さらに注目すべきは、ここからさらに上げていくという会社の姿勢です。ULSグループは人事方針に「業界トップ水準の報酬・処遇」を掲げ、決算説明会では「平均年収はすでに1,000万円を超えている。今後3〜5年、野心的な昇給を繰り返し、外資系コンサルと肩を並べる、またはそれを超える水準を目指す」と説明しています。
利益が毎年20%以上伸びている会社が、その成果を社員の報酬に回すと明言している点は大きな魅力です。これから入社する人ほど、昇給の恩恵を受けやすいタイミングといえます。さらに、持株会の奨励金50%(会社は「業界トップ水準」と表現)や企業型DC、ストックオプションなど、給与以外の制度もそろっています。
出典:2026年3月期 決算説明会 質疑応答要旨/OpenWork(ULSコンサルティング)/OpenWork(ビジョン・コンサルティング)
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仕事内容の魅力|「技術がわかる発注側支援」でPMOだけで終わらない
ULSコンサルティングの仕事を一言で表すと、「技術がわかる発注側支援」です。企画や計画、進捗管理だけで終わらず、「構想を実現まで持っていく」ことを前提にしています。支援範囲は、システム化構想・計画立案、RFP(提案依頼書)策定、要件定義から、設計・コード・テスト計画のレビュー、移行・運用設計まで、上流から下流まで幅広いのが特徴です。
どんなプロジェクトがあるのか
- 各業界のリーディングカンパニー向け、大規模な基幹システム開発のPM・PMO
- 難易度の高い業務システムのスクラッチ開発
- AI駆動開発やデータ利活用など、顧客企業の内製化支援
- ITに閉じない新規事業開発などのビジネスコンサル
- 最先端技術の活用・検証を目的としたPoC(実証実験)
PMOだけ、戦略だけと仕事が偏らず、戦略・開発・新規事業・最先端技術の検証まで幅広く経験できるのがULSの大きな魅力です。プロジェクトは1〜2年程度と比較的短めのものが多く、業種や業態を変えながら経験を積める点も成長につながります。
ULSならではの3つの強み
① 実現性を織り込んだ上流(絵に描いただけの提案にしない)
よくある開発プロジェクトでは、構想段階で実現性が十分に検証されず、下流の工程で問題が噴き出します。ULSは企画段階から技術がわかるコンサルタントが入るため、要件定義・設計・実装で手戻りが起きるリスクを抑えられます。
② 発注側でも「作れる・書ける・直せる」(技術に踏み込むPMO)
単に進捗を追うPMOではありません。ベンダー側で問題が起きたときは、立場を超えて開発現場で手を動かし、立て直すこともあります。要件定義書を代わりに書く、設計案を作ってレビューする、ソースコードをレビューしてサンプルを示す――ベンダーが担う領域にも、基本的に自分たちで対応できるのがULSのコンサルタントです。
③ 中立な立場(売上目標や特定製品に縛られない)
ULSには個人の売上目標がなく(数字目標を持つのは部長のみ)、自社の受注を目的とした提案もしません。特定の製品やサービスに縛られないため、「本当に顧客にとって最適か」だけを基準に提案できます。逆に、顧客に最適な提案ができない案件は受注しないという方針も明確です。
SIer・社内SE・一般的なコンサルとの違い
| 比べる相手 | ULSならでは |
|---|---|
| SIer | 受託側の都合(一括受注や特定製品の採用)がなく、顧客にとって最適かどうかで判断できる |
| 社内SE | 運用保守や問い合わせ対応に追われず、基幹刷新や新規サービス立ち上げなど「攻めの仕事」に集中できる |
| PMO中心のコンサル | 進捗管理だけで終わらず、要件・設計・コード・テスト・移行まで品質と実現性に踏み込める |
特に、事務的なPMO業務が中心のコンサルでは技術課題に対応しきれない場面でも、ULSは技術に踏み込んでプロジェクトを立て直すところまでやり切ります。「PMOばかりで技術から離れてしまうのが不安」という方にとって、大きな違いになるはずです。
実際のプロジェクト事例
- サントリーのキャッシュレス自販機アプリ「ジハンピ」:PoC、開発会社の選定から、品質管理、端末機能の設計や通信方式の検討まで、立ち上げからローンチまでを支援
- 製造業のモダンアプリ内製化:スクラムの導入、アーキテクチャの選定、CI/CD、IaC(Terraform)、オブザーバビリティ(New Relic)の導入まで支援
- みずほ証券のAI開発ツール導入:国内大手金融で初めてAIソフトウェアエンジニア「Devin」を導入し、試行時に工数を70〜90%削減
- 金融機関の生成AI活用PoC:法令改正時の文書改訂作業を生成AIで効率化する実証実験
さらに、日本総合研究所(SMBCグループ)とAI分野で包括的な提携を結ぶなど、生成AIで開発のあり方を変える取り組みの最前線に立っています。
少人数チームと、成長を後押しするカルチャー
プロジェクトは平均3〜4名と少人数で、開発を伴う案件でも10名を超えることは稀です。顧客の悩みを直接聞いて解決策を考えることを大切にしており、顧客と直接やり取りできないプロジェクトは受けません。人材投資やナレッジ共有、社外への発信も奨励されており、社員が執筆・翻訳した書籍は38冊(2025年7月時点)にのぼります。
出典:ULSコンサルティング 採用サイト/数字で見るULSコンサルティング/2026年3月期 決算説明会資料
働きやすさと定着率|離職率5〜6%、社員の評価も高水準
コンサル業界は人の入れ替わりが激しいことで知られますが、ULSは定着率の高さが際立ちます。会社はコンサルタントの離職率は5〜6%で安定していると説明しています(グループ全体では7.4%、目標は10%以下)。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均残業時間 | 月25.24時間(2024年度) |
| 有給取得率 | 61.25%(付与21日) |
| 男性育休取得率 | 72.7%(ULSコンサルティング) |
| 育休後の復職率 | 100% |
| 外部認証 | 健康経営優良法人2026、くるみん |
社員による評価も高く、口コミサイトOpenWorkの総合評価は4.41。ITを強みとする中堅コンサルの中でトップです。
| 会社 | OpenWork総合評価 |
|---|---|
| ULSコンサルティング | 4.41 |
| フォーティエンス(旧クニエ) | 4.37 |
| シンプレクス | 4.31 |
| フューチャーアーキテクト | 4.27 |
| 日立コンサルティング | 4.08 |
| ノースサンド | 3.92 |
| NTTデータ経営研究所 | 3.74 |
| ビジョン・コンサルティング | 3.49 |
| Ridgelinez | 3.43 |
| INTLOOP | 3.22 |
項目別では「社員の士気」4.5、「法令順守意識」4.7、「20代成長環境」4.4、「人事評価の適正感」4.3と高く、前向きに働く社員が多く、評価にも納得感がある会社だと読み取れます。
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入社前に知っておきたい注意点
魅力の多い会社ですが、転職を考えるなら次の点も押さえておきましょう。
- 即戦力の中途採用が中心:社員の約8割が中途入社。ITやプロジェクトの実務経験が求められやすい
- 体系的な育成は発展途上:OpenWorkでは「人材の長期育成」が3.2と、他の項目に比べて低め。少人数チームで実践から学ぶスタイルのため、自ら学ぶ姿勢が大切
- 組織の急拡大に伴う変化:今後1,500〜2,000名規模を目指すため、制度や組織が変わっていく可能性がある。一方で、拡大期は役職が上がるチャンスでもある
ULSコンサルティングに向いている人
ULSで活躍しているのは、次のような経験を持つ人たちです。
| こんな経験の人 | ULSで活かせること |
|---|---|
| ITコンサル・SIerのPM/PMO | 大規模プロジェクトをリードした経験を、発注側の立場で活かせる |
| 要件定義に強い中堅エンジニア | 業務要件〜基本設計の専門性で、上流から品質を作り込める |
| 若手の開発経験者(目安3年以上) | 技術力を武器に、コンサルタントとしての視野を広げられる |
| 事業会社の社内SE | DX推進や基幹刷新の経験を、より本質的な課題解決に活かせる |
そして、最終的にULSを選ぶ人には、次のような共通点があります。
- 立場:受託側で手を動かし続けるより、発注側に近い立場で、意思決定・調整・品質まで関わりたい
- 技術との距離:技術を他人任せにせず、技術がわかることを武器に提案や推進の質を上げたい
- 難易度:仕事の負荷を下げるより、難しいテーマで成長したい
一方で、自ら学び続ける姿勢や、顧客と直接向き合って議論する場面が多いため、成長を環境任せにしたい人や、顧客との対話を避けたい人には合いにくいでしょう。
採用面では、会社は中途で年120〜140名、新卒で20名程度を採用する方針を示しています。2026年3月期のコンサルタントの中途採用は127名で、積極的に仲間を増やしている今は、転職のチャンスが広がっている時期といえます。
まとめ|伸び盛りのITコンサルの名門で、技術がわかるコンサルへ
- 売上は4年で約2.25倍、成長率+25.7%は中堅ITコンサルの中でトップ
- 経常利益は14期連続で過去最高、受注残も約3割増
- 平均年収は1,005万円で中堅ITコンサルの中でも高水準。さらに「外資系コンサルと肩を並べる水準」への引き上げを宣言
- 「技術がわかる発注側支援」で、PMOだけで終わらず戦略から実装まで担える力がつく
- コンサルタントの離職率5〜6%、OpenWork総合評価4.41と、定着率・満足度も中堅ITコンサルでトップ
「技術がわかるコンサルタント」は、AIの時代にますます価値が高まります。急成長と報酬の引き上げが同時に進む今のULSコンサルティングは、ITコンサルとしてのキャリアを本気で築きたい方にとって、有力な選択肢の一つです。
※本記事の数値は、ULSグループおよび各社の有価証券報告書・決算短信・決算説明資料・採用サイト等の公開情報に基づきます。OpenWorkの評価は口コミによる参考値です。
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