M&A仲介業界では、M&Aキャピタルパートナーズ・日本M&Aセンター・ストライクなどのトップ企業から、M&A総合研究所・fundbook・M&Aロイヤルアドバイザリーといった新興勢力まで、実力派の仲介会社が多数存在します。ここでは「社員のレベル」「年間成約件数(実績)」「報酬水準」「人気度」などをもとに、主要仲介会社をS〜Aの4ランクで整理しました。ポイントは売上規模ではなく、“実力とキャリア価値”を重視していることです。M&A業界への転職・キャリアアップの検討材料として活用できるようまとめています。
Sランク:業界トップM&A仲介会社(難関中の難関)
世界最多の成約実績や高額ディールへの対応力を持つ、業界トップクラスの仲介会社です。知名度・信頼ともに抜群で、経営者からの相談件数も群を抜いています。採用難易度も非常に高く、特に未経験での入社は“狭き門”となっています。一方で研修制度や組織のサポート体制は整っており、若手のうちから大型案件に関わる機会も豊富です。年収水準も加味し、Sランクには、日本のM&A仲介業界を代表する2社を選出しました。

▼M&Aキャピタルパートナーズ(MACP)概要

- ランク:S
- 短い特徴:高単価路線のエリート集団/“両手取引”による圧倒的交渉力
- 年収レンジ:アソシエイト〜ディレクター800万〜5,000万円超(平均年収2,277万円)/在籍1年以上は平均3,000万円超
- 成約実績:年間成約248件(2025年9月期)、うち手数料1億円超の大型案件62件
- 売上規模:224.4億円(2025年9月期)
- 社員数:グループ全体361名、コンサルタント数258名(2025年時点)
M&Aキャピタルパートナーズ(MACP)は、一気通貫型(両手型)仲介のビジネスモデルで知られる上場仲介会社です。1人のコンサルタントが売り手・買い手双方を担当することで交渉力を高め、高い成約単価を実現しています。実際、1件あたりの平均手数料は業界最高水準で、上場企業やオーナー企業の大型M&Aを多数成功させています。
社員は外資金融や大手証券出身者などトップ営業人材が多く、平均年収は約2,277万円(2025年9月期)で業界No.1。2023年度は在籍1年以上の社員平均が4,000万円超と驚異的で、「稼げる環境」を求めて転職希望者に常に人気です。激務で競争も厳しいですが、高額インセンティブと自己成長を追求したい人には最高のフィールドでしょう。近年は株式会社レコフをグループ化し、案件ソーシング力をさらに強化。大型ディールのリーディングカンパニーとして揺るぎない地位を築いています。M&A仲介というより、FAS・投資銀行とも比較される圧倒的なレベルの高さを誇ります。
直近は給与改定により、初年度から成約なしでも年収700~900万円を狙えるため、ベース給も安定。
▼ストライク概要

- ランク:S
- 短い特徴:公認会計士発の堅実派仲介/効率経営と専門性に強み
- 年収レンジ:新卒〜若手600万〜1,500万円/マネージャー1500万〜2,500万円(平均年収1,608万円)
- 成約実績:11期連続の増収増益を達成(2025年度売上203億円、成約件数数百件規模)
- 売上規模:203億円(2025年9月期)、営業利益63億円(利益率31%)
- 社員数:連結約450名、公認会計士・税理士が多数在籍
ストライクは、公認会計士の創業者が立ち上げた上場M&A仲介会社です。税務・財務のプロフェッショナル集団として専門性の高い人材を揃え、難易度の高い財務分析やバリュエーションにも対応できる点が強み。また、独自のオンラインマッチングシステム「SMART」を活用して効率的に案件を獲得するなど、堅実かつ効率的な経営で知られます。案件の大半は金融機関や士業事務所経由の紹介案件で安定感があり、成約件数・売上ともに11期連続増収と着実に成長。
平均年収約1,600万円と高水準ながら、平均残業時間は約38.5時間/月とワークライフバランスも良好です。近年はFA(フィナンシャルアドバイザリー)や戦略コンサル部門も新設し、仲介後のPMI支援まで一気通貫で関われる体制を整備。「質実剛健」な社風で着実に経験を積みたい人や、会計士・税理士など専門資格を活かしたい人にとって、非常に魅力的なファームだと言えます。
初年度年収については前職年収を考慮されるため、未経験者でも初年度1,000万円以上のベース給入社も可能です。
AAAランク:成約実績抜群。安定のガリバーと急成長新興ファーム。
AAAランクには、ガリバー的存在の日本M&Aセンターと、急成長しプライム上場のM&A総合研究所、上場大手に次ぐ存在感を持ち、独自の強みで躍進している仲介会社を選びました。圧倒的な成長スピードでトップ集団に迫る企業や、専門特化や老舗のブランド力で高評価を得ている企業が該当します。Sランクほどの規模ではないものの、高い成約実績や報酬水準を誇り、転職市場でも人気の企業群です。大型案件への対応力やテクノロジー活用など差別化要素も豊富で、将来的にSランク入りが期待されます。
▼M&A総合研究所(M&A総研HD)概要

- ランク:AAA
- 短い特徴:テクノロジーで急拡大/“日本版AI仲介”の旗手
- 年収レンジ:アドバイザー層800万〜2000万円(在籍2年以上の平均3200万円超)/平均年収は786万円※新人層多いため
- 成約実績:年間成約件数は大手に次ぐ規模。売上165億円・営業利益84億円と前年比+91%の急成長
- 売上規模:166億円(2025年9月期)、営業利益49億円(利益率29%)
- 社員数:約280名(平均年齢30代前半、総研単体の人数)
M&A総合研究所(総研HD)は、2018年創業からわずか数年で業界トップクラスに躍り出た急成長企業です。設立5年でプライム上場を実現しています。「最短49日」の成約事例を生むAIマッチングシステムや独自のDXツールを駆使し、平均6〜7ヶ月という短期間クロージングを実現しています。若手中心の組織ながら成約件数・業績は驚異的な伸びを示しています。**完全成功報酬(着手金・中間金ゼロ)**の透明な料金体系でクライアント満足を重視しつつ、アドバイザーには高額の成果報酬を用意。在籍2年以上の平均年収は3,200万円を超えるなど破格で、20〜30代で年収を大きく伸ばしたい人にとって魅力的な環境です。コンサルティング事業への進出や上場企業案件の受注など事業拡大も積極的で、業界のゲームチェンジャーとして注目されます。直近ではグループにクオンツ・コンサルティング社も設立し、グループとしてM&A仲介、IT・FAS・戦略コンサル事業を営む多角的グループです。
▼fundbook(ファンドブック)概要

- ランク:AAA
- 短い特徴:プラットフォーム型仲介で台頭/高インセンティブ制度
- 年収レンジ:コンサルタント平均1800万円(インセンティブ比率業界最高水準)/トッププレイヤー年収は1億円超も
- 成約実績:M&Aプラットフォーム上で多数のマッチングを実現。累計成約件数数百件規模
- 売上規模:57億円(2024年3月期)
- 社員数:約280名
fundbook(ファンドブック)は2017年設立ながら、独自のオンラインプラットフォーム戦略で急成長した仲介会社です。自社開発のマッチングプラットフォームを活用し、幅広い譲渡希望案件と買収ニーズを効率よく結びつけるビジネスモデルが特徴です。インセンティブ制度も非常に魅力的で、成功報酬の歩合率25%は業界トップクラス。平均的な2年目以降社員でも年収1,800万円に達し、中には年収1億円超を稼ぐスーパースターも存在すると言われます。**「稼げる×成長できる」両立環境**として人気は高く、経験者はもちろん未経験者のチャレンジ転職先としても注目されています。デジタル技術と人的支援を融合し、新時代のM&A仲介モデルを築きつつある注目企業です。
2024年末にチェンジHDの傘下になったことから、グループ売上は500億円と業界トップ水準、更なるDX化も期待されております。
初年度年収は前職年収考慮があることや、19~20時台には帰宅する社員も多いことから、大手M&A仲介でありながらも一定のワークライフバランスも保っています。
▼M&Aロイヤルアドバイザリー概要

- ランク:AAA
- 短い特徴:完全実力主義の新星/高額インセンティブ&徹底OJT
- 年収レンジ:新人でも成果次第で1000万超え可/業界トップ水準のインセンティブ率/2年目以降社員の平均年収は2,000万円超
- 成約実績:創業から毎年件数倍増の急成長。設立わずか数年でトップクラスの仲介実績
- 売上規模:非公開、推定40~60億円規模(未上場、将来上場目標)
- 社員数:153名超(2025年現在)
M&Aロイヤルアドバイザリーは、2021年創業の急成長ベンチャー仲介です。M&Aキャピタルパートナーズ出身の代表が立ち上げ、わずか数年で社員150名規模・業界トップクラスの成約実績を築きました。完全成功報酬型(着手金・中間金ゼロ)の料金体系で透明性を打ち出しつつ、業界最高水準のインセンティブ制度を導入。新人でも1年以内に成約・高額インセンティブ獲得の例が続出するなど、成果に応じた青天井の報酬が得られる環境です。【豪華な部長陣による完全同行OJT】が特徴で、未経験入社でも投資銀行やFAS経験の部長クラスが案件開拓からクロージングまで直接指導。さらにバックオフィス専門チームが法務・財務DD等を分担し、コンサルタントは交渉業務に専念できる効率体制を整えています。社内政治や既得権益を排除し、大型案件も新人に公平に割り振られる風通しの良さも魅力。実力とやる気次第で20代でも年収数千万円が実現可能な破格の成長環境として、業界内で大きな注目を集めています。
間もなく上場を目指していることから、更なる成長が期待できる企業です。
▼日本M&Aセンター概要

- ランク:AAA
- 短い特徴:国内最大手のM&A総合ファーム/圧倒的ネットワークと実績
- 年収レンジ:新人〜若手500~800万円、中堅~トップ900万〜1,700万円前後(平均年収約1,240万円)
- 成約実績:年間成約件数1,146件(2023年度)でグローバルNo.1。2020年度の783件はギネス記録
- 売上規模:441億円(2025年9月)
- 社員数:グローバル約800名、日本約400名規模(提携士業・金融機関含む幅広いネットワーク)
日本M&Aセンターは、中堅・中小企業の友好的M&A支援で実績No.1の国内最大手仲介会社です。地方金融機関や会計事務所との提携網を駆使して豊富な案件を獲得し、売上441億円・成約1146件と他社を圧倒しています。M&A仲介にとどまらず企業評価やPMI支援まで手がける総合力が強みで、幅広い業種・規模のM&Aに対応可能です。平均年収は約1,240万円と大手の中ではやや見劣りしますが、研修/OJT体制も充実しており、未経験からでも一人前のアドバイザーへ成長できる環境です。「企業の存続と発展に貢献する」というミッションのもと、業界のリーディングカンパニーとして君臨し続けています。
AAランク:高待遇の日系中堅ファーム
AAランクには、待遇面や成長性で魅力ある中堅どころの仲介会社を挙げました。いずれも上場企業あるいは業界内で知名度が高く、実力主義的な報酬と働きやすさのバランスを兼ね備えています。S・AAAほど巨大ではないものの、それぞれ独自のカラーで業績を伸ばしており、転職先として根強い人気があります。即戦力として裁量大きく働きたい人や、特定分野で経験を積みたい人にとって有力な選択肢となるでしょう。
▼ソーシング・ブラザーズ概要

- ランク:AA
- 短い特徴:ITスタートアップM&Aに特化/CVC支援まで手がける新鋭
- 年収レンジ:600万〜2,300万円、インセンティブ率25%(成果に応じインセン上振れ)
- 成約実績:ベンチャー企業のM&A支援を多数実施。最短1ヶ月でのスピード成約実績あり
- 売上規模:非公開(未上場、中堅仲介として成長中)
- 社員数:約60名(2025年時点)
ソーシング・ブラザーズは、「日本のアップデート」をビジョンに掲げるスタートアップM&A専門の仲介会社です。2019年設立と新しい会社ながら、スタートアップと大企業の橋渡し役としてCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)支援や成長戦略型M&Aに注力しています。2023年にはSBIホールディングスとの資本業務提携も締結し、経営基盤を強化。ベンチャー業界に精通したネットワークを活かし、依頼から成約まで最短1ヶ月という驚異的なスピード成約も実現しています。従業員数は約60名と小規模ながら、一人ひとりの裁量が大きく、20代で年収1000万円超も狙える環境との評判です。スタートアップ業界の未来を創るダイナミックな案件に関われる点で、イノベーション志向の人材から人気を集めています。
業界最高峰のインセンティブ率と、事業承継ではなくスタートアップのバイアウトに携わりたい方へはオススメの企業です。20時迄には多くの方が帰宅するなど、ワークライフバランスも良好です。
▼ゴエンキャピタル概要

- ランク:AA
- 短い特徴:事業承継後まで支援する新進気鋭/“ご縁”重視のスタイル
- 年収レンジ:アドバイザー層500万〜1200万円+高率インセンティブ/実力次第で大台超え可能
- 成約実績:創業(2022年)以来、成約件数が毎年倍増。中小企業の譲渡案件で成功事例多数
- 売上規模:非公開(未上場ベンチャー、黒字成長中)
- 社員数:30名規模(創業3年目、急拡大中)
ゴエンキャピタルは、2022年設立の次世代型M&A仲介です。日本M&Aセンター出身の前川社長が「譲渡オーナーとのご縁を末永く大切にした支援を行いたい」という想いから創業。M&A成約後もオーナー経営者の資産運用や新事業への挑戦まで伴走する独自モデルを掲げ、業界内でも異彩を放っています。実際、事業承継後の資産防衛ニーズに着目し、M&A後のアドバイス(アセットマネジメント支援)まで手掛けることで差別化。マッチングに留まらず長期的な信頼関係を重視する姿勢が評価され、創業以来成約件数は毎年倍増ペースと注目を集めています。業種特化アドバイザー制度を敷き、製造・建設・不動産・ヘルスケアといった分野で多くの実績を積み上げつつあります。報酬面でも完全成果主義で、業界最高クラスの**インセンティブ率40%**を用意するなど、少数精鋭に高いモチベーションを与える仕組みです。オーナーに寄り添った新しい仲介スタイルを経験しつつ、自身も急成長したい若手にとって魅力的なベンチャーと言えるでしょう。
▼レコフ概要

- ランク:AA
- 短い特徴:草分け的存在のM&A助言会社/大手企業案件に豊富な実績
- 年収レンジ:シニアアドバイザークラス1,000万〜2,000万円(グループ親会社MACPに準ずる高インセンティブ)
- 成約実績:累計成約実績700件超。上場企業やクロスボーダーM&A案件の助言実績多数
- 売上規模:非公開(※M&Aキャピタルパートナーズの連結子会社)
- 社員数:アドバイザー数数十名規模
レコフは、1987年設立の業界草創期からの老舗M&Aアドバイザリーです。長年にわたり培った大企業とのネットワークと信頼を強みに、上場企業同士のM&Aや金融機関主導の再編案件など大型案件の仲介・FA業務で実績を積んできました。累計700件以上の成約実績を持ち、特に90年代〜2000年代にかけては日本のM&Aを語る上で欠かせない存在でした。現在はM&Aキャピタルパートナーズ(MACP)グループの一員となり、MACPの高単価案件戦略の中核を担っています。組織としてはこぢんまりしていますが、一人ひとりのアドバイザーの経験値が高く、金融/証券出身のベテランが多いのも特徴です。報酬面もMACP流のインセンティブ体系が導入されており、成果に応じて高収入を狙える環境です。歴史と実績のあるブランドで大規模案件に携わりたい人にとって、レコフは有力な選択肢と言えるでしょう。
Aランク:注目の新興M&A仲介ファーム・成長株
Aランクには、近年急成長を遂げている新興プレーヤーや、独自の強みで台頭する中堅ファームを挙げました。大手に比べ組織規模は小さいものの、特定領域で抜群の実績を上げていたり、ユニークなサービスモデルで注目を浴びています。ベンチャーマインド溢れる環境で裁量を持って働きたい人や、自分の得意業界・スキルを活かしてM&Aに挑戦したい人に向いています。今後さらに上位ランクへ食い込んでくる可能性も秘めた成長株ばかりです。
▼インテグループ概要

- ランク:A
- 短い特徴:完全成功報酬制の独立系仲介/MBO・再生案件に強み
- 年収レンジ:コンサルタント平均1600万前後(在籍3年超で平均約3594万円とのデータも)
- 成約実績:累計成約200件超。特にMBO(経営陣買収)やターンアラウンド型の特殊案件に豊富な実績
- 売上規模:非公開(非上場、高収益体質)
- 社員数:約30名(少数精鋭)
インテグループは、2007年創業の独立系M&A仲介会社です。上場企業で唯一、売り手・買い手ともに完全成功報酬制を採用してきた草分けで、着手金や中間金なしで成約まで伴走する姿勢を貫いています。総合商社出身の藤井社長のもと、離職者が極めて少なく業界随一の定着率を誇る企業としても知られます。M&A仲介だけでなく経営陣による買収(MBO)や企業再生型のM&Aにも強みを持ち、比較的複雑で専門性の高い案件を手がけてきました。社員数は30名程度ながら在籍メンバーの質が高く、在籍3年以上コンサルタントの平均年収が3,594万円という業界トップクラスの実績も話題です。実際、2年目以降の平均年収も約1,642万円と高水準にあります。効率的な働き方を重視する風土で月残業15〜30時間とワークライフバランスも良好。長期的にM&Aアドバイザーとしてキャリアを築きたい人には、隠れた優良企業と言えるでしょう。
▼名南M&A(名南経営グループ)概要

- ランク:A
- 短い特徴:名古屋発の税理士法人系仲介/地域密着×士業ネットワーク
- 年収レンジ:500万〜1,300万円程度(安定固定給+適度なインセン)
- 成約実績:中部地方を中心に多数。年間成約件数はグループ全体で二桁台後半と推定
- 売上規模:非公開(親体である名南経営のコンサルティング部門の一角)
- 社員数:数十名規模(名南経営のM&A専門チーム)
名南M&Aは、名古屋に本拠を置く大手税理士法人グループ「名南経営」が展開するM&A仲介サービスです。地域の中堅・中小企業に寄り添った地元密着型の仲介を強みとし、東海エリアでは高い知名度を誇ります。税理士・会計士ネットワークを活かして事業承継ニーズを早期にキャッチし、専門家の知見を織り交ぜたサポートで成約に導くスタイルです。大手のような派手さや高収入とは無縁ですが、その分安定した働き方が可能で、顧客企業からの信頼も厚い堅実なファームと言えます。金融機関OBや会計事務所出身者が多く、穏やかな社風でチームワークを重視する文化です。M&A未経験で士業からのキャリアシフトにも適しており、「派手さより安定志向」「地元企業の力になりたい」というタイプの方にフィットするでしょう。
▼CINC Capital(シンク・キャピタル)概要

- ランク:A
- 短い特徴:マーケティング×M&Aで新機軸/生成AI活用の仲介プラットフォーム
- 年収レンジ:500万〜1000万円+インセンティブ(歩合は業界最低水準手数料の一部として設定)
- 成約実績:サービス開始から間もないが、未上場中堅企業の譲渡案件を着実に成約。譲渡データベース急拡大中
- 売上規模:非公開(上場企業CINCグループの新規事業)
- 社員数:非公開(創業期、小規模チーム+業界10年以上のプロ人材が参画)
CINC Capitalは、マーケティング支援事業で上場した株式会社CINCが2023年に立ち上げた新進M&A仲介サービスです。「マーケティングテクノロジーとM&Aの力で持続可能な社会の実現に貢献する」をミッションに掲げ、自社のマーケ知見と生成AI技術を組み合わせたマッチングシステム「CAMM DB」を開発。効率的なマッチングと未上場企業データベースの構築により、M&A業界の課題解決に挑んでいます。料金面では着手金・中間金0円、成功報酬一律4%・最低500万円という業界最低水準の手数料を打ち出し、譲渡企業オーナーに寄り添った姿勢をアピール。さらに業界経験10年以上のプロ人材がパートナーアドバイザーとして多数参画しており、蓄積した経験値で最適な条件での成約を支援しています。まだ創業まもないものの、親会社のリソースと実績ある人材で信頼性は十分。**「テクノロジーでM&Aをアップデートする」**意欲に満ちた注目の新星です。
▼M&Aベストパートナーズ概要

- ランク:A
- 短い特徴:業界特化型で急成長中/高インセンティブ×分業制の効率運営
- 年収レンジ:ベース500万前後+インセンティブ(最大40%歩合)/成果次第で20代でも1000万超え
- 成約実績:製造・建設・不動産・ヘルスケアの4業種に特化し多数成約。各業界で高いシェアを誇る
- 売上規模:非公開(2018年創業以来、毎期大幅増収)
- 社員数:非公開(本社東京、札幌・仙台・名古屋・大阪に拠点展開)
M&Aベストパートナーズ(MABP)は、2018年創業の業種特化型M&A仲介です。製造・建設・不動産・医療ヘルスケアの4業種に専門特化する戦略で実績を伸ばしており、各分野での譲渡案件成約数は業界内でもトップクラスとされています。特定業種に絞ることで競合優位性が高まり、アドバイザーは短期間で多くの成約経験を積むことが可能です。社内は分業制を採用しており、案件開拓や企業評価書作成などは専門チームが担当、アドバイザーは商談に集中できる効率的な体制です。報酬面ではインセンティブ率最大40%という破格の高歩合を誇り、成約を重ねれば若手でも急激な年収アップが見込めます。実際、人材育成にも力を入れており、第5期ながら社内表彰制度などで優秀者が続々輩出されています。テレビCMやスポーツ支援などブランディングにも積極的で、知名度も急上昇中。「日本一、経営者を輩出する」というビジョンのもと、攻めの姿勢で事業承継問題の解決に挑む注目企業です。
以上、M&A仲介業界の主要企業をランク別に比較しました。Sランクのトップ3社は案件規模・難易度ともに群を抜き、短期間で自身の市場価値を高められる反面、競争も激しい環境です。AAA〜AAランクは高収益・高成長を両立する実力派が揃い、報酬面と成長機会のバランスを求める方に適しています。Aランクの新興勢力は独自色が強く、挑戦しがいのあるフィールドでしょう。
転職を考える際は、自分が「どのレベルの案件に関わりたいか」「5年後・10年後にどう成長していたいか」をイメージすることが大切です。高難度の大型案件に挑みたいならSランク、専門性や働きやすさも重視するならAAA〜AAランク、新しい環境で裁量を持ちたいならAランクといったように、将来のキャリアビジョンに沿ってファーム選びをすることをおすすめします。各社それぞれに強み・社風が異なるため、ここで得た情報も踏まえつつ、自分に合った環境を見極めてください。業界全体が活性化している今、ベストな選択でキャリアアップを果たしましょう。

